2008年7月20日日曜日

他人の幸せを願えるか?

今の子供は昔に比べて悪くなっているかというとそうでもないし、
子育ての状況も悪くなる一方だとは思いません。

しかし、そうは言っても子供の中には、心配な症状を出したり、
気になる行動をとったりする子も確かにいます。

引きこもり、非行、家庭内暴力、少年犯罪、自殺、
人格障害、心身症、キレる、等々。

それではなにが問題になって、
このような事がお起きるのでしょうか。

よく言われるのは、
「ちゃんとしつけられていないから」
「わがままを許して育てたから」と、
子供を否定的に見るような言葉です。

しかし、これらが本当の原因だとは思えません。
問題の本質は、もっと別の所にあると思えてなりません。

感じるのは自信の無さ。
生きる事への執着心の薄さ。
自己肯定感があまり感じられない、という所に原因があるように思えます。

自己評価が低いと言っても良いと思います。

自分の達成した事への自己評価。
生きている意味のある存在だ、
必要とされている、
役に立てる、
という感覚。
これは生きていく上で非常に大切です。

この安心感を持てない子供、
この感覚を自己否定する為に逆利用してしまう子供には
心配な症状を出したり、気になる行動をとったり
してしまう気がします。

子供を育てる上で、しつけや勉強も大事ですが、
「大好きだよ」「頑張ったね」「うれしいよ」「ありがとう」
等の言葉を、たくさんたくさんかけてあげる事の方が
大事だと考えます。

誉められないとやる気が出ませんし、
認められないとつまらない、というのは大人も子供も
同じだと思います。

この心地良いコミュニケーション経験は多ければ多いほど、
”良い感じの人間””好かれる人間”になって行くのだと考えます。

ではまた。
あなたに幸せな事が雪崩のように起きますように。