2008年7月23日水曜日

セルフコントロール。Self-control.

夫婦や子供の将来にこれといった不安を感じて無い方で、
子供の自主性を伸ばす為に、多少危なっかしい事をしても
口うるさく注意をしないで、のびのび育てるタイプの親に育てられた子供は
自由奔放な性格になるようです。

自由な性格。Freewheelingness.
子供らしくって良いですよね。

このタイプの親御さんは、
他の親から中傷的な事を言われても気にしませんし、
子供同士の喧嘩に目くじらを立てるのは見識の無い親だと
考える傾向があるそうです。

大らかな性格と言いましょうか。

考え方や性格、趣味の違う人達ともさほど抵抗を感じずに
つきあっていける人です。

反面自分の意見や欲望、感情などを素直に相手に
伝える事が苦手な所があります。

皆さんの周りにもいらっしゃるんじゃないでしょうか。

人当りの良い、感じのいい方が。

なんか、何にも考えて無い人みたいな書き方になってしまいますが。

例えば、このような性格のお母さんであれば、
性格的にひねくれた所も無く、ご近所付き合いも無難に
こなしていける魅力的なお母さんです。

しかし、子育てに対して、
「口うるさく注意しないで、のびのびと育てる事が、
子供の個性を引き出すことにつながる」
と、思い込んでいるところに、やや問題が出てくるそうです。

朗らかで包容力もある方が多いのですが、
放任主義。悪く言えば躾に関してほったらかしにした方が
良い結果になると考える傾向があります。

ほったらかしはダメだよな。
と、普通考えますよね。

もちろんこのタイプの親御さんも考えてます。

しかし、その基準が、もの凄く甘いので、結果的に子供に
悪影響が出てきます。

集団生活への意識が芽生えてくる9歳頃までを、
他律的適応の時代と言いますが、この9歳までに、
母親がきめ細かい指導を十分にしないで、
「大きくなれば事の良し悪しなんて自然に分かるようになる」
と考えて育ててしまう為問題が起きます。

教えないのに分かる訳無いですよね。
それが出来たら天才ですよね。
子供同志の付き合いは、やっぱり子供のレベルですから。

社会規範の意味を納得して受け入れる事を、
適応の内面化と言いますが、
納得するように教えられた経験が少ない為に、
青年期の入り口のところでこれがスムーズに行きません。

スムーズに行かないとどうなるかと言うと。
情緒不安定。
キレやすい。
自己中。
頑固。
諦めが早い。
という性格になる恐れがあります。

どんな子供か例を上げれば。
落ち着きが無くて、自分のルールが通らないとすぐキレて、
間違っていても改めようとしなくて、すぐに投げ出す子供です。

全然可愛げが無いですな。

極端な例ですが、ここまで行ってしまうと、
関わりを持つのはちょっと勘弁して欲しいですね。

子供が将来、セルフコントロール(Self-control)の
能力を発揮するには、9歳頃までの間に、事の良し悪しを
繰り返し繰り返し、本当ーに繰り返し繰り返し、
何度も何度も繰り返し繰り返し教える事が不可欠です。

一回言って分かるのが理想ですが。
残念ながらそんな子供を、未だかつて見た事がありません。

分かっても出来るかどうかは、また別問題ですし。

9歳頃までは、自由にのびのびと育てながらも、
きめ細かい愛情のもとで、
規範を教え込む事が必要になります。

何度も何度も、繰り返し繰り返し(笑)

ではまた。
あなたに幸せな事が雪崩のように起きますように。